犬の予防医療・健康診断

「予防医療」について

犬猫共通

犬の予防

動物病院は、ワンちゃん・猫ちゃんが病気やケガをしたときに治療するだけでなく、病気にならないために事前に対応し、健康寿命を延ばすための「予防医療」を行っています。

具体的な症状がなく、飼い主様が「この子は元気」と思っていても、実は病気になっていた・進行していたということがあり得ます。 病気を防いだり、早期に発見をしたりするため、具体的にはワクチン接種やノミ・ダニの駆除、定期的な健康診断などを推奨しています。

検査項目によりますが、通常は30分から数時間程度の当日預かり、または立ち会いでの実施となり、外部機関への検査依頼がある場合は結果報告までに1週間程度を要します。

若齢から成犬・成猫では年に1回、シニア期以降は病気の早期発見を目的として半年に1回程度の受診が推奨されます。

採血部位の一時的な皮下出血(青あざ)や、不慣れな環境や保定による精神的なストレスが生じる可能性があり、極度に興奮しやすい場合は鎮静剤の検討が必要になることもあります。

予防医療の重要性

◎ペットが高齢化している場合、症状が出たときにはすでに手遅れだったということもあるため、日常的に飼い主様がペットの健康を意識することが大切です。
◎重篤な病気にかかってしまった場合、「十分な治療を受けさせることができなかった」「もっと何かできることがあったのではないか」といった想いにならないよう、早めの対応を実現します。
◎いつまでも元気で長生きしてもらうため、また、介護を必要とする病気にならないための取り組みであり、飼い主様のストレス軽減も目的の一つです。

犬の予防医療について

ワンちゃん

わんちゃん

当院では、ワンちゃんに対しては、次のようなワクチン接種や健康診断を行っています。

若年期は年1回、高齢期は年2回以上の健診が推奨されますが、無駄な検査で負担がかかることのないよう、当院ではそれぞれの子に合った検査をご提案・実施しています。

通常必要とされる診療の内容:問診および身体検査で健康状態を確認した後、狂犬病予防法に基づきワクチンの筋肉内または皮下投与を実施します。
期間:当日の診察時間内に完了しますが、接種後15分〜30分程度は院内または近隣で状態を観察していただく必要があります。
回数:生後91日以上の犬は毎年1回、定期的に接種を受けることが法律で義務付けられています。
診察に係る主なリスク、副作用等の事項:注射部位の腫れや痛み、一過性の元気消失のほか、稀にアナフィラキシーショック(虚脱、呼吸困難等)を起こすリスクがあります。

通常必要とされる診療の内容:身体検査により接種可能か判断した上で、犬ジステンバーやパルボウイルス感染症等の主要な感染症を予防する混合ワクチンを接種します。
期間:当日の診察時間内で完了し、接種後は数日間激しい運動やシャンプーを控えて安静に過ごしていただきます。
回数:子犬期の数回におよぶ基礎免疫付与の後は、1年〜数年ごとの定期的な追加接種が推奨されます。
診察に係る主なリスク、副作用等の事項:顔面の腫れ(ムーンフェイス)や痒みなどのアレルギー反応、発熱、稀にアナフィラキシー等の重篤な副作用が生じることがあります。

通常必要とされる診療の内容:主要な感染症に加え、レプトスピラ症など多種類の病原体をカバーするワクチンを身体検査の後に接種します。
期間:当日の診察時間内で完了しますが、多種混合のため接種後の体調変化には特に注意深い観察が必要です。
回数:生活環境やリスクに応じて、基礎免疫完了後は1年ごとの定期的な追加接種が行われます。
診察に係る主なリスク、副作用等の事項:含まれる抗原数が多いため、他種ワクチンと比較してアレルギー反応や一過性の発熱のリスクがわずかに高まる可能性があります。

通常必要とされる診療の内容:血液検査で感染の有無を確認した後、蚊の発生時期に合わせて毎月1回、錠剤・おやつタイプ・滴下剤等の駆虫薬を投与します。
期間:蚊の発生から1ヶ月後まで、一般的に5月〜12月頃の約8ヶ月間にわたる継続的な投与期間を要します。
回数:予防シーズン中、1ヶ月に1回(計8回前後)の定期的な投与、あるいは年1回の注射製剤による予防が行われます。
診察に係る主なリスク、副作用等の事項:感染している状態で投与すると重篤なショック症状を引き起こす恐れがあるほか、体質により嘔吐や下痢が生じることがあります。

通常必要とされる診療の内容:寄生による皮膚炎や感染症を防ぐため、首筋への滴下剤(スポット剤)や経口剤を処方し投与します。
期間:通年あるいはノミ・ダニの活動期に合わせて、1ヶ月から3ヶ月間隔での継続的な予防を推奨します。
回数:薬剤の持続期間に応じて、月に1回あるいは3ヶ月に1回程度の頻度で定期的に実施します。
診察に係る主なリスク、副作用等の事項:滴下部位の脱毛や赤み、経口剤による一過性の流涎(よだれ)や消化器症状が稀に見られることがあります。